俺が彼女を抱けない理由


30分くらいは寝れたのかも知れない。



でもそれ以上はもう無理だった。


俺が病院内に戻ると瞬と夕実ちゃんも戻ってきていてみんなで葵を見守っていた。


「お〜拓、大丈夫か?」



「大丈夫だよ。。」



「無理すんなよ」



「あぁ」



夕実ちゃんがおにぎりを渡してくれる。でも、食欲もなく喉を通らない。




病院内は俺達以外いないのかというくらいに静かだった。




「多分この状態は変わらないと思うしここにいても仕方ないから皆さんもうこの辺で。。」





葵のお母さんが申し訳なさそうに俺達の顔を見る。



「僕は残ります」




「ううん。今日は拓くんも帰って」





「・・・でも」




「拓。お前が無理して倒れてどうするんだよ」





俺は瞬に引っ張られるように病院を後にした。







うちに帰ると何もかもがあの日のままで今から葵がハンバーグを作ってくれそうで、俺はキッチンをしばらくの間見てた。





葵がいつも持ち歩いているカバンがベッドの上に置いてある




それをイスの上に置き直そうとした時中身が床に落ちた。
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