海底の王国〈外伝〉
その時、再び大地がゆれた…が、今までのゆれとは違い、突然下から突き上げると、地響きをともなって岩山がゆれはじめた…

「…うわっ!」

二人は立っていられずに、思わず四つんばいになった。

「…これたぶん、封印が解けかかってるせいだと思うよ…君、封印者でしょ?ヤバイとか感じないの?」

レンリがゆられながら、フレイヤにたずねた。

「そんなもん、普段は感じないように回路を切ってるわよ〜じゃなきゃ、気が狂って死んじゃうわよ〜!!」

「…そうゆーものなんだ…」

ゆれが、じょじょに収まって来た…
そのチャンスを逃さずに、二人は封印の間の入口に向かってダッシュした。
広いテーブルのような高台の上をひた走ると、そこだけ人工的だと分かる、地面に作られた扉を見つけた。

その扉には、六芒星の魔法陣が青いラインで描かれていて、取っ手などはなく、どうやって開けるのか分からなかった。
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop