海底の王国〈外伝〉
フワリと、飛び込んで来た少女の体は軽く、少年は戸惑いながらも受け止めた。

「おやおや…フレア様は本当にロイズが、お好きなのですね〜」

ラースは二人を微笑ましく見ながら、部屋を出て行った。


「…フレア様…おりて下さい…」

仕方なくロイズがそう頼むと、フレアは素直に下りて、そのままロイズの足元に座った。
そして、両手をロイズの膝の上にのせると言った。

「ロイズ…フレアさまじゃなくて、フレアよ?」

ロイズが返事に困っていると、フレアはかまわず、先ほど教わりたての歴史の話をはじめた。

「あのね〜ロイズ…わたしもいつか、王さまになれるかな?」

「…はい…フレア様は、第一王位継承者ですから…」

「そっか〜じゃあ、わたしが王さまになったら、ロイズをにんめいするね?」

フレアはロイズの膝の上で頬づえをつくと、黄緑色の瞳が嬉しそうにロイズを見上げた。
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