海底の王国〈外伝〉
「…この出来事をきっかけに、フレイヤース一族のフレイヤ様が、国民の絶大なる後押しで海底の王国、初の国王になられました…そして、ご友人だったレンリ様を魔法省長官に…ミカサ様を科学省長官に任命され、フレイヤース王国が誕生したのです…」

歴史の教師ラースは、そこまで話すと静かに教科書を閉じた。

「…では、今日はここまでにしましょう、フレア様…」

ラースは小さな姫に笑いかけると、授業を終わりにした。


ラースが退出するために隣の部屋へ行くと、扉の横に置かれた、待合用のイスに座っている少年に気づいて声をかけた。

「おや、こんにちはロイズ…お待たせしましたか?」
「いえ…少し早く来てしまいました…」

14・5歳ぐらいの黒髪の少年が、本から顔を上げると答えた。
すると…その声に気づいたフレアが、隣の部屋から泳いで来た。

「ロイズ!」

そう言うと、フレアは少年に勢い良く抱きついた。
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