ベストマリアージュ
「そういえば、あいつ、珠美と同い年らしいぜ?」


「え!そうなの?

てっきりさとしと同じくらいかと思ってた」


「まぁ、若くは見えるよな?」


なんだか、落ち込んできた。


それって私が老けて見えるとか、そういう意味だったりして……


「ま、お前もガキに見えるから変わんねぇか?」


ククッと面白そうに笑ったさとしを見ながら、私は盛大な溜め息をついた。


若いじゃなくて、ガキってなんだよ!


自分のがよっぽどガキだしワガママじゃん!


プイッと横を向いて、さっきのコーヒーを掴むと、勢いよくプルトップを開けてゴクゴクと一気に半分くらい流し込む。


「お前、それ、さっき冷たいからとか言ってただろうが!」


「もう大丈夫だもん」


フンと横を向きながら言い返したのに、さとしはそんなの気にもならないのか、頬杖をつきながらじっと私を見てきた。


「な、なによ……」


目の端に映るさとしの眼差しに、ちょっと狼狽えてしまう。


「お前さ」


「だから、なに?」


「さっきの、ヤキモチだろ?」


「――っ!」


ビックリした。


そんなこと聞かれると思わなくて、声にならない声が出た。


チラリと横目でさとしを見ると、得意気な満面の笑みで私を見てる。


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