ごめんね。


ゆっくりブランコを体を使って前後に揺らす。


「付き合ってた頃はブランコよりベンチに座って話してたよな」


「そうだね…ミルクティーの缶を1つ買って2人で飲んでずっと話してたね」


ブランコから少し離れた所にあるベンチを見つめながらあの頃のことを思い出す。



「あの頃はまだガキで金なかったもんな」


「暑くても、寒くても我慢して話してたね」


今なら暑さや寒さから逃れられる喫茶店とかに入って話すのに…。


「そんなこと我慢できるくらい2人でいることが楽しかったな」


「うん…」


「なぁ、結衣」


「ん?」


「あの頃はまだガキで結衣に“ごめんね”って言われる度に辛かった」


「うん…」


「すっげー結衣のこと大好きだったのに、“ごめんね”って言う結衣が許せなかった」


「ごめんね…あっ」


そのことについて話してるのに、また言うなんて…。


「ごめん…」



あたし馬鹿だ。


< 16 / 24 >

この作品をシェア

pagetop