温め直したら、甘くなりました

「……集」


「なに」


「さっきので、もう準備できてる」


「……だから?」



意地悪く、そこには触れてくれない集。

我慢のできなくなった私は彼の手を取って、そこに導いた。



「早く……して?」


「……若女将は自ら男にその潤いを確かめさせ、今か今かとその時を待っている。鮮やかな茜色の唇の端からは涎が糸を引き……」


「涎なんて垂らしてません!……もう、やめてよその遊び。私は官能小説家じゃなくて、あなたが欲しいの!」



ここまで男に言わされるのは初めてだった。

羞恥心もプライドも捨てて、それでもこの男と重なり合いたい……そう、思った。



「……ごめん、苛めすぎた。好きだよ、茜」



集は微笑んで私のおでこにキスを落とし、ゆっくりと入ってきた。



「――――あ」



――入り口で、既に理解した。

私たち、予想以上の相性だ。


動かされる度に違う世界に飛ばされそうで、必死に集の背中にしがみついて喘ぐ。

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