『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉
帰蝶は私の心の奥を見透かすようにニヤリと笑われ思わず俯き加減で尋ねる…。
「そっかあ……!」
「ええ…!!
そうっ…!!
私にとって殿は兄弟のような存在でライバルでもあったりますわ…?
本当に聞きたい事はそれだけ………?」
グツグツ煮立つ食材をかきまわして器に少しだけとるその器を差し出してまた意味あり気に笑った。
完全に心の内を見抜かれて私は苦笑いを浮かべてその器を受け取り飲み干した。
「んっ……!?
おいしいっ!!」
濃厚なお味噌の味に私は舌鼓をならしながら歓喜をあげた。
「そのお味こそが殿の好みの味ですわ…。」
「そ‥そうなんだ‥。」
殿の好みの味を私に伝授しながら帰蝶は優しい眼差しで微笑んだ。
「吉乃様‥。
あなたから教わったんですよ‥。
自分に自信を持って下さい。
殿が幾百年の時を超えてあなた様の側にいる事こそがその答えだと思いますよ‥。」