『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉
「帰蝶………。」
帰蝶に励まされた自然と顔がほころぶ。
「前に……濃姫にも言われた事があったの…。
」
「そうですか………。
彼女も殿の側にいますからね。」
彼女は瞳を細めながら更に穏やかな優しい表情になったのに私は今まで聞こうか頭の事をくすめていた事が不意に口をついて出た。
「濃姫の事………。
帰蝶は…どう思ってるの?」
グツグツと吹き上がるお鍋をかき混ぜつつ帰蝶は――ふう…と吐息をついた。
「―――そうですね…。
彼女と私がここにたどり着いたワケをお聞きになりました。」
帰蝶の言葉に私は深く頷いた。
「濃姫のお母さまが帰蝶のお母さまの侍女で…幼い頃より共に過ごしたと聞いてます…。
殿との縁談であなたを濃姫が入れ替わって殿を暗殺しようと近づいて以来…濃姫として生きるようになったと…。」
近くにあった器をお膳にからお椀を手にとり答えた。
「ありがとうございます………。
そうですか………。」