【続】隣の家の四兄弟
*
……やば。本当に寝ちゃってた。
ベッドにダイブして、そのまま突っ伏したら寝てしまってた。
ゴロンと体を動かし、時計を見ると午後3時……。
ポケットに入れたまんまの携帯を恐る恐る見る。
――やっぱり、ない、か。
そりゃそうだよね。
自分が連絡しづらいって思ってるこの状況は、少なからずアイツだってそう感じてるはずだもん。
きゅ、っと携帯を握って電話帳を眺める。
【聖二】と表示されてるのをしばらく見つめて、結局それ以上なにも操作することはできなくて画面を閉じた。
なんとなく、こっそりと部屋を出る。
きょろきょろとしてみたが、チハルの姿は見えない。
もしかしたらどこか出掛けてるかもしれないし、寝てるのかもしれない。
でも、なんとなくチハルに今は会いづらくて、内心ほっと息を吐いた。
西日になりかかってる陽射しを、目を細めて見る。
何気なく、足を向けたのはベランダ。
カララ、と静かにドアを開け、サンダルに足を突っ込むと、柵に両腕を乗せて空を見る。
ああ。空はこんなに穏やかなのに……。
気持ちのいい太陽の光を受けて溜め息を小さく吐く。
すると、私の鼻が敏感になにかを感知する。
……やば。本当に寝ちゃってた。
ベッドにダイブして、そのまま突っ伏したら寝てしまってた。
ゴロンと体を動かし、時計を見ると午後3時……。
ポケットに入れたまんまの携帯を恐る恐る見る。
――やっぱり、ない、か。
そりゃそうだよね。
自分が連絡しづらいって思ってるこの状況は、少なからずアイツだってそう感じてるはずだもん。
きゅ、っと携帯を握って電話帳を眺める。
【聖二】と表示されてるのをしばらく見つめて、結局それ以上なにも操作することはできなくて画面を閉じた。
なんとなく、こっそりと部屋を出る。
きょろきょろとしてみたが、チハルの姿は見えない。
もしかしたらどこか出掛けてるかもしれないし、寝てるのかもしれない。
でも、なんとなくチハルに今は会いづらくて、内心ほっと息を吐いた。
西日になりかかってる陽射しを、目を細めて見る。
何気なく、足を向けたのはベランダ。
カララ、と静かにドアを開け、サンダルに足を突っ込むと、柵に両腕を乗せて空を見る。
ああ。空はこんなに穏やかなのに……。
気持ちのいい太陽の光を受けて溜め息を小さく吐く。
すると、私の鼻が敏感になにかを感知する。