製菓男子。
「教科書にはポトフを作るように書いてありますが、それは昨日の閉店後に作っておきました。試食のときに一緒に食べましょう」
今回は発酵の間に持ち帰り用の生地作りではなく、パン以外の調理をする指示が協会から出ている。
けれど僕は基本的にパンと焼き菓子しか作りたくないので、大概ミツキが作っている。
ミツキは器用な男だから、言えば大概なんでも作ってくれる。
鍋の中で待機しているミツキ作のポトフは、肉も野菜もそのままの形で煮込んであって、食べる直前にハサミで切るようになっている。
以前テキストの指示どおりに作ったらおいしくなかったので、味に関してはミツキのアレンジが加わっている。
「この時間は以前リクエストしてくれた全粒粉のビスケットを作りましょう」
そう言うと「覚えていてくれたんですか」と吉野さまが歓喜の声を上げた。
頷くとふたりの頬が真っ赤なバラのようになった。
「プリントを用意しました。記載されている手順を確認しながら、見ていてくださいね」
材料の説明やコツを話しながら作っていく。
コツといってもこのビスケットは混ぜるだけなので、必要以上にベタベタ触らないということを守れば簡単においしくできる。
できた生地を麺棒で伸ばして、カードで切り目を入れ、このオーブンだとだいたい一七〇度の温度で、二十分くらいで焼ける。
今回は発酵の間に持ち帰り用の生地作りではなく、パン以外の調理をする指示が協会から出ている。
けれど僕は基本的にパンと焼き菓子しか作りたくないので、大概ミツキが作っている。
ミツキは器用な男だから、言えば大概なんでも作ってくれる。
鍋の中で待機しているミツキ作のポトフは、肉も野菜もそのままの形で煮込んであって、食べる直前にハサミで切るようになっている。
以前テキストの指示どおりに作ったらおいしくなかったので、味に関してはミツキのアレンジが加わっている。
「この時間は以前リクエストしてくれた全粒粉のビスケットを作りましょう」
そう言うと「覚えていてくれたんですか」と吉野さまが歓喜の声を上げた。
頷くとふたりの頬が真っ赤なバラのようになった。
「プリントを用意しました。記載されている手順を確認しながら、見ていてくださいね」
材料の説明やコツを話しながら作っていく。
コツといってもこのビスケットは混ぜるだけなので、必要以上にベタベタ触らないということを守れば簡単においしくできる。
できた生地を麺棒で伸ばして、カードで切り目を入れ、このオーブンだとだいたい一七〇度の温度で、二十分くらいで焼ける。