製菓男子。
そこで幻が終わった。
「おねえさん?」
その声ではっと我に返る。
ツバサくんは眉を垂れ下げて、心配そうにわたしを見ていた。
「ごめんなさいっ」
(ツバサくんの少し先の未来と気持ちを盗み見てしまってごめんなさい)
本当のことを言えない。
言っても、普通の人はだれも信じてくれない。
ただ謝るわたしにツバサくんは目をしろくろさせている。
そうしてから買い物袋を目の高さまで持ち上げた。
「全然重くないよ。でもおねえさんは重そうだったから、勝手に手伝おうと思ったぼくのほうがごめんなさいって感じ。手伝ってもいい?」
ここで拒否しても、未来は変わらない。
わたしは手伝ってもらうのだろうし、ツバサくんと一緒に帰るのだろうし、確かに買い物袋三つを持って歩く自信がほとんどない。
「ごめんなさい。よろしくおねがいします」
そう言うとツバサくんは満面の笑みを浮かべた。
わたしの胸がつきんと痛む。
『折り入って占ってほしいことがあるんです』
わたしはさっき見たツバサくんの未来をなぞるのだろう。
わたしの出した答えはあの幻の中にはなかったけれど。
「おねえさん?」
その声ではっと我に返る。
ツバサくんは眉を垂れ下げて、心配そうにわたしを見ていた。
「ごめんなさいっ」
(ツバサくんの少し先の未来と気持ちを盗み見てしまってごめんなさい)
本当のことを言えない。
言っても、普通の人はだれも信じてくれない。
ただ謝るわたしにツバサくんは目をしろくろさせている。
そうしてから買い物袋を目の高さまで持ち上げた。
「全然重くないよ。でもおねえさんは重そうだったから、勝手に手伝おうと思ったぼくのほうがごめんなさいって感じ。手伝ってもいい?」
ここで拒否しても、未来は変わらない。
わたしは手伝ってもらうのだろうし、ツバサくんと一緒に帰るのだろうし、確かに買い物袋三つを持って歩く自信がほとんどない。
「ごめんなさい。よろしくおねがいします」
そう言うとツバサくんは満面の笑みを浮かべた。
わたしの胸がつきんと痛む。
『折り入って占ってほしいことがあるんです』
わたしはさっき見たツバサくんの未来をなぞるのだろう。
わたしの出した答えはあの幻の中にはなかったけれど。