製菓男子。
二階に到着すると廊下の奥で、哀愁を漂わせるミツキを発見した。
「どうしたンだ?」
「開かないんだよねぇ」
「鍵ついてねーよ」
藤波が以前壊してしまったらしい。
「やってみたら?」
ミツキが顎を掬うようにして促す。
藤波はそれに従いドアの取っ手を引っ張る。
「なンだこれ、火事場のクソ力か!」
「なにかコツがあるんだろうね」
やれやれとミツキは肩をすくめて、両手のひらを天井に向けた。
藤波はもう一度挑戦し無理だとわかると「お前もやれ」と僕を見た。
ミツキもじっとこっちを見ている。
無理強いをしたくはないが、ミツキは僕がやるまで傍観し続けるし、藤波はうるさく吼え続けるのだろう。
ふたりはこういうところがよく似ていると思う。
要するにしつこい男だ。
「どうしたンだ?」
「開かないんだよねぇ」
「鍵ついてねーよ」
藤波が以前壊してしまったらしい。
「やってみたら?」
ミツキが顎を掬うようにして促す。
藤波はそれに従いドアの取っ手を引っ張る。
「なンだこれ、火事場のクソ力か!」
「なにかコツがあるんだろうね」
やれやれとミツキは肩をすくめて、両手のひらを天井に向けた。
藤波はもう一度挑戦し無理だとわかると「お前もやれ」と僕を見た。
ミツキもじっとこっちを見ている。
無理強いをしたくはないが、ミツキは僕がやるまで傍観し続けるし、藤波はうるさく吼え続けるのだろう。
ふたりはこういうところがよく似ていると思う。
要するにしつこい男だ。