製菓男子。
「ねえおねえちゃん、どうしてイチゴジャムにしたの?」
「それは、ヒロくんのお母さんが、一番すきなジャム、だから」
「おねえちゃんはお母さんのこと知ってるの?」
藤波さんは困ったように眉を下げて、その質問に答えない。
「仲直りできるといいね」
「うん!」
少年の質問は的を射ていたし、当然湧く疑問だろうと思う。
藤波さんの言い方だと、季節に問わずイチゴジャムを用意していたことになる。
知り合いではないのに、それがわかる理由はなんだろうか。
しかも、不可解なことはそれだけではない。
少年は「許してもらえない」と言っていたことを、僕も覚えている。
しかし彼女の言う「仲直り」という発想を僕は持っていない。
「それは、ヒロくんのお母さんが、一番すきなジャム、だから」
「おねえちゃんはお母さんのこと知ってるの?」
藤波さんは困ったように眉を下げて、その質問に答えない。
「仲直りできるといいね」
「うん!」
少年の質問は的を射ていたし、当然湧く疑問だろうと思う。
藤波さんの言い方だと、季節に問わずイチゴジャムを用意していたことになる。
知り合いではないのに、それがわかる理由はなんだろうか。
しかも、不可解なことはそれだけではない。
少年は「許してもらえない」と言っていたことを、僕も覚えている。
しかし彼女の言う「仲直り」という発想を僕は持っていない。