製菓男子。
おねえちゃんを待っている間、黒かみのお兄さんが「自由にしていていい」と言ってくれた。
だけどどうしていいかわからない。
おかあさんはこのお店のおかしを食べてみたいなぁって、こうみんかんから帰ってきたあとに言ってた。
だけど、このお店にはひとつものこっていないし、おもしろいものもなさそうだった。
(食べさせてあげたかったのにな)
ぼく「ほんとうのおかあさんじゃないでしょ」って、きずつくこと言っちゃったから。
(「じゅぎょうさんかん来てください」っておねがいしたかっただけだったのに)
「パソコン、いじれる?」
ひまをしていると外国人のおにいさんがそう言った。
すでにレジのところにノートがたのパソコンが用意してあって、のぞきこむとゲーム画面が出ていた。
「わかる?」
ぼくはマウスの使い方を教わって、ゲームをはじめた。
そのゲームは「おべんとう作り」というもので、すきなおかずをえらんで箱の中に入れられる。
(サンドイッチも作れるんだ! イチゴジャムにしちゃお。おかあさん、大すきなんだよね)