ミリオンラバー
そこにはにっこりと微笑んだ美月がいた。

「…え、この人が小暮くんのお姉さん?」

真理が言った。

「そうだよ!きれいでかわわいいでしょ?」

なぜか自慢気に柚羽が答えた。

「うん、だな。小暮とは違うな、確かに」

美月をマジマジと見ながら光本が言った。

「あら、うれしいこと言ってくれるじゃない。でもみんなどんな想像してたのよ」

「いや、まぁなんて言うか、ヤンキーのねーちゃんを想像してました」

「はは、期待にそえなくてごめんね。光本くん」

「え、なんで俺の名前知ってんすか」

光本が目を丸くした。

「柚羽ちゃんに聞いたのよ。色々とね」

いたずらっぽく美月は微笑んだ。

「なんでも明人を泥棒扱いしたそうじゃないの」

げっと光本は飲んでいた水を吹き飛ばした。

「いやいや、それは……。おい!よけいなこと言うなよな、坂梨!」

「えーだって本当のことじゃん」

「でも、今ではすごく仲良しなんでしょ?ありがとね」

ゆっくりしていってね。

といい残し美月は仕事にもどった。
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