ミリオンラバー
あの女…どうにかなんねえのかよ

イライラをぶつけるように小暮は乱暴に顔を洗った。

するとそこに都合よくハンカチが出てきた。

えっと思い見上げると

「てめえ…何で…」

「はい。これ。使っていいよ」

そこにはイライラの原因のひとつである坂梨柚羽が立っていた。

「いらねえよ」

小暮は自分の制服で顔を拭きながら言った。

「小暮君喧嘩してきたの?」
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