ミリオンラバー
「何だよ文句あんのか」

「別にないよ」

飄々と柚羽は答えた。

小暮は時々不思議になる。

こいつ本当に俺のことが好きなのかと。

いつも直球で告白してくるくせに、こういう時自分は無関係というような態度をとる。

好きな相手ならここで心配するってのか普通じゃねえのか。

しかし、こんなことを考えている時点で柚羽に振り回されているような気がして、小暮はさらにイライラした。
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