姫はワケあり黒猫様
「なーに辛気臭い雰囲気出してんだよ」
ガバッと後ろから抱きつかれたかと思えば、さっき運転手と話していた佳祐だった。
『佳祐…話はもう終わった?』
「だから来たんだろ?」
ニヤリと不気味に笑う佳祐は私と優の首に回してる腕を強めた。
「ここは学校だぞ。
もう少し楽しめ」
佳祐は私と優の頭をポンポンと撫でてから遠矢の所に向かった。
撫でられた頭に触れて少し俯いた。
………勘が、いいんだか。
溜息を吐いてから笑顔で優に向いた。
『校舎行こうか』
優は少し目を見開いたけどすぐ、柔らかく微笑んでうん、と返事をした。