SKYBlue



「ロンが帰国してきた日…」

「どんな感じだった?」

「えっ…いきなりで…始めてのキスだった…。それに私、泣いちゃったの…」

「泣いたの?なんで?」

「わかんない…ビックリしたからかな?」

「それとも…他に好きな人がいるとか?」

「う〜ん、なんかね?最近壮太くんにドキドキするの…」

「蓮一くんがキスしたときはちょっと…って思ったけど、壮太くんにされた時ドキッてして…」

「きっと壮太くんに恋したんじゃない?」

「そうかな?」

「ロンは?」

「ロンはそばにいてホッとするの。ギュッてされたら不安な気持ちがなくやるっていうか…安心できるの…」

「そうか…」

「優香が話したかったことってこれ?」

「あっ!私の話しは…」

優香の顔が赤くなる。

「実は好きな人がいたの!」

「好きな人?!」

「うん!」

「前から?」

「うん!ずっと前から!」

「誰?」

「ずっと前っていうか…1年の時からなんだ…」

「そうなの?!相手は?」


優香が長い間をおく。


「相手は…康介…」

「?」


わからない。

康介って誰だっけ?


「あれ?知らない?」

「うん…」

「隆平と同じバスケ部の人!」

「う〜ん…」

「クラス表の前で会った人!」

「思い出した!なんで、康介君なの?」

「一目惚れ?」


優香の顔がどんどん赤くなる。


「一目惚れかぁ〜!いいね?」

「ともかだって、壮太くんに〜!」

「一目惚れじゃない!憧れなだけ!」

「それでね?思い切って友達になってもらおうかな〜って!」

「いいと思う!」

「本当に?!」

「うん!」

「ともかにもちょっと手伝ってほしいの!」

「私にできることがあるなら!」


私はとても嬉しかった。


「明日、康介に話しかけようと思うの!一緒にいってくれない?」

「うん!いいよ!」

「よかった〜!ありがとう!!」

「うまくいくといいね!」

「うん!」


優香は照れ笑いしていた。











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