奪取―[Berry's版]
「それが当然よ。当たり前のことだわ」
「そうかな?周囲からどんな言葉を掛けられても、俺はどうしても納得できなかった。一番近くで、箕浪を見てきたからだろうけれど。嫉妬心を抱えながらも、どこかで、憧れをも抱いていた箕浪が。努力し続け、誰からも慕われていた箕浪の世界を、一変させてしまったんだ。忘れられるわけがない。忘れられるわけがないだろう?唯一の従兄弟を、俺は陥れてしまったんだから。……けれど、ひとりだけ。忘れなくてもいいって言ってくれた人がいたんだ」
――それが絹江であった。
「そうかな?周囲からどんな言葉を掛けられても、俺はどうしても納得できなかった。一番近くで、箕浪を見てきたからだろうけれど。嫉妬心を抱えながらも、どこかで、憧れをも抱いていた箕浪が。努力し続け、誰からも慕われていた箕浪の世界を、一変させてしまったんだ。忘れられるわけがない。忘れられるわけがないだろう?唯一の従兄弟を、俺は陥れてしまったんだから。……けれど、ひとりだけ。忘れなくてもいいって言ってくれた人がいたんだ」
――それが絹江であった。