奪取―[Berry's版]
初めて、気付いたよ、と言葉を口にしながら、喜多は絹江の身体を倒してゆく。背中を支えながら、ゆっくりと。ベッドの柔らかさを、絹江は背中で感じると同時に。喜多の背景に天井を捉えていた。腕を移動させ、両肘で上体を支えながら。喜多は絹江の髪を梳く。射抜くような真剣な喜多の眼差しに、絹江の体温が上がる。
「絹江、好きだよ。あの頃からずっと。待ち望んでた」
「……卑怯よ、喜多くん。今、その言葉を口にするのは」
「知ってる」
上目遣いに睨む絹江に、喜多は頬を緩めてから。絹江の首筋に顔を埋めた。
「絹江、好きだよ。あの頃からずっと。待ち望んでた」
「……卑怯よ、喜多くん。今、その言葉を口にするのは」
「知ってる」
上目遣いに睨む絹江に、喜多は頬を緩めてから。絹江の首筋に顔を埋めた。