Bloom ─ブルーム─
「あのさ、里花ちゃん」
「えっと、それで、長谷川先輩が見つけた景色はどんなだったのかなって思ったら、紅葉の季節も見てみたくなって。
紅葉と虹と飛行機雲のコラボを私も見てみたくなったんです。
だから……だから、友達やめたいとか言わないでください。って、まだ友達に認定されてるかどうかもわかんないんだけど。
でも、ナナさんを忘れられない気持ちもわかったし、ジャマするつもりも全くなくて、あわよくばとかそういうのも考えてるわけじゃなくて。
それで、なんで昨日あんなこと口走ったかも自分でよくわからなくて。けど」
一気に話して、息が苦しくなった。
呼吸を整えると
「一緒にここの季節が変わるときを、見たいんです」
私の中の譲れない願いを伝えた。
「ダメ……ですか?」
長谷川大樹が見つけた景色を、私も一緒に見たい。
「……」
何かを言いかけた彼は、また口を閉じて飛行機雲を見上げた。
そして、
「友達だろ?いいに決まってるじゃん」
私を見下ろして笑った。
私の言葉が告白としてとらえられたかどうかは不明だけど。
長谷川大樹がどこまで私の気持ちに気づいてるかもわからないけど。
「あのさ」の続きを聞きそびれたけど。
友達と認定された今、もしかしたら今後発展する可能性はさらに低くなってしまったのかもしれないけど。
次の季節への切符を手にした私の心は、すーっと軽くなっていた。
「えっと、それで、長谷川先輩が見つけた景色はどんなだったのかなって思ったら、紅葉の季節も見てみたくなって。
紅葉と虹と飛行機雲のコラボを私も見てみたくなったんです。
だから……だから、友達やめたいとか言わないでください。って、まだ友達に認定されてるかどうかもわかんないんだけど。
でも、ナナさんを忘れられない気持ちもわかったし、ジャマするつもりも全くなくて、あわよくばとかそういうのも考えてるわけじゃなくて。
それで、なんで昨日あんなこと口走ったかも自分でよくわからなくて。けど」
一気に話して、息が苦しくなった。
呼吸を整えると
「一緒にここの季節が変わるときを、見たいんです」
私の中の譲れない願いを伝えた。
「ダメ……ですか?」
長谷川大樹が見つけた景色を、私も一緒に見たい。
「……」
何かを言いかけた彼は、また口を閉じて飛行機雲を見上げた。
そして、
「友達だろ?いいに決まってるじゃん」
私を見下ろして笑った。
私の言葉が告白としてとらえられたかどうかは不明だけど。
長谷川大樹がどこまで私の気持ちに気づいてるかもわからないけど。
「あのさ」の続きを聞きそびれたけど。
友達と認定された今、もしかしたら今後発展する可能性はさらに低くなってしまったのかもしれないけど。
次の季節への切符を手にした私の心は、すーっと軽くなっていた。