Bloom ─ブルーム─
「だ、だって、直人が男の子の顔をするから」
「いや、男だし!」
「けど、ずっと兄妹みたいな感じで一緒にいたのに、急にそんな顔をされたらどうしていいかわかんなくなる。
杏奈ちゃんといるのを見たら苦しくなるし、寂しい時直人がいてくれたら安心するのに、そんな風に男の子の顔をされると……怖いんだもん」
そういうもんなんだろうか。
直人はそれを聞いて、深刻そうに何か考えてる。
そして、よし!と1人頷くと
「わかった。俺、女になる!」
なんて宣言した。
「いや、無理でしょ?」
私は突っ込んだけど
「無理でもなんでもやってやるよ」
本気らしい。
「だから、今日から俺を女だと思え!それで、女子会するぞ。ウインドーショッピングもするからな。んで、なんだ?
そうだ!井戸端会議だろ?」
女のしそうなことを思い付く限り口にする直人。
てか、井戸端会議って。主婦じゃないんだから。
でも、本当に本気?
キョトンとする友里亜に、直人は抱き締めそうになる手をぐっと堪えて言った。
「友里亜の隣で、一生女友達やってやるよ。だから、安心して……そばにいろ」
それは、もしかしたらどんな告白より深い、彼なりの『好き』なのかもしれない。
「わ、わかったか?」
でも言ってから照れてる直人。
友里亜はそっと手を伸ばすと、直人の指に触れた。
「……ばか」
やっぱり口からこぼれるのは、そんな言葉だったけど。
「いや、男だし!」
「けど、ずっと兄妹みたいな感じで一緒にいたのに、急にそんな顔をされたらどうしていいかわかんなくなる。
杏奈ちゃんといるのを見たら苦しくなるし、寂しい時直人がいてくれたら安心するのに、そんな風に男の子の顔をされると……怖いんだもん」
そういうもんなんだろうか。
直人はそれを聞いて、深刻そうに何か考えてる。
そして、よし!と1人頷くと
「わかった。俺、女になる!」
なんて宣言した。
「いや、無理でしょ?」
私は突っ込んだけど
「無理でもなんでもやってやるよ」
本気らしい。
「だから、今日から俺を女だと思え!それで、女子会するぞ。ウインドーショッピングもするからな。んで、なんだ?
そうだ!井戸端会議だろ?」
女のしそうなことを思い付く限り口にする直人。
てか、井戸端会議って。主婦じゃないんだから。
でも、本当に本気?
キョトンとする友里亜に、直人は抱き締めそうになる手をぐっと堪えて言った。
「友里亜の隣で、一生女友達やってやるよ。だから、安心して……そばにいろ」
それは、もしかしたらどんな告白より深い、彼なりの『好き』なのかもしれない。
「わ、わかったか?」
でも言ってから照れてる直人。
友里亜はそっと手を伸ばすと、直人の指に触れた。
「……ばか」
やっぱり口からこぼれるのは、そんな言葉だったけど。