時を超えた愛~新選組と私~【完】

あたしにとっては大切なことだったのに…。


もう、いいや。


この人達は、いないものと考えよう。


そう心に決め、ごはんを食べる莉世だった。


「何か、どっと疲れた…」


部屋に戻り一人呟く。


それにしても、あたしかなり歴史変えちゃったな…。


沖田さんは労咳になることもなく、平助くんも池田屋で重傷を負うこともなかった。


この先、どうなっちゃうんだろう。


あたしがいた未来は、どうなるんだろ。


あれから時は過ぎ新撰組は何事もなく、いつも通りの生活を送っていた。


平助くんも、あたしの言葉を信じてくれていて御陵衛士を伊東さんが結成し誘われたものの、付いていくことはなかった。


もちろん次に起こることも分かっていたので、斎藤さんが間者として行くこともなかった。


だけど伊東さんは新撰組を離脱することになり、近藤さんの暗殺計画が分かっていた新撰組は伊東さんを暗殺することになった。

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