たなごころ―[Berry's版(改)]
それは、1階の店舗で交わされた口付けの続きだと言う様に。最初から、深く、濃厚なものだった。鼻から漏れる、官能的で熱を帯びたため息。満足げに、笑実の眸を覗き込んでから。箕浪は笑実の首筋に顔を埋めた。首筋に感じる他人のぬくもり。とろりたした甘く淫らに芽生えた自信の感情に委ねるよう。笑実は眸を閉じる。
しかし、脳裏に浮かぶあるひとつのこと。瞬時に眸を開き、箕浪を押し留めた。笑実の手で胸を押され、箕浪は顔を上げる。首を傾げ問う箕浪に、笑実は気まずそうに口を開いた。
「あの、箕浪さん。アレ持ってます?」
「……アレ?……なに」
「……アレですよ」
首を傾げ続ける箕浪に、笑実は眸で訴え続ける。眸をぐるりと一度させた頃、箕浪が漸く気付く。笑実が言いたかったことに。
「ああ!コンドーム!……ないわ」
大きくため息をひとつ吐き、笑実の身体の上から、箕浪は退ける。笑実と同様、隣に仰向けで転がり、両手で顔を覆った。残念そうなため息と共に。途中で行為を止めた箕浪を、笑実は見つめる。眸を細めて。
しかし、脳裏に浮かぶあるひとつのこと。瞬時に眸を開き、箕浪を押し留めた。笑実の手で胸を押され、箕浪は顔を上げる。首を傾げ問う箕浪に、笑実は気まずそうに口を開いた。
「あの、箕浪さん。アレ持ってます?」
「……アレ?……なに」
「……アレですよ」
首を傾げ続ける箕浪に、笑実は眸で訴え続ける。眸をぐるりと一度させた頃、箕浪が漸く気付く。笑実が言いたかったことに。
「ああ!コンドーム!……ないわ」
大きくため息をひとつ吐き、笑実の身体の上から、箕浪は退ける。笑実と同様、隣に仰向けで転がり、両手で顔を覆った。残念そうなため息と共に。途中で行為を止めた箕浪を、笑実は見つめる。眸を細めて。