それでもキミが好きだから…
♪キーンコーンカーンコーン♪
よっしゃー!やっと音楽が終わった。
すると、
「あっ!慎吾さん、美依さんの隣の席だよね?」
「はい」
「だったら、美依さんが早退するから保健室に荷物届けてあげて。桜中では、隣の席の人が荷物を保健室に届けることになってるから。」
「あ、はい。分かりました。」
そんな先生と慎吾のやり取りを見ていた俺は、慎吾が羨ましくてたまらなかった。
「……ト、…ト、タクト!」
「へ!?はい!?なに!?」
「どんなリアクションとってんだよww木下のこと、そんなに気になるのか?」
そう言ってきたのは利衣斗だった。
「……いや、…べつに、…そういう訳では…」
「慎吾に着いていけば良かったのに。」
「だって俺、慎吾と話したことない」
「え!?マジ!?タクトって、たくさん話しかけてそうだから…」
“だーかーら俺、人見知りしちゃうんだってば!”
と、心の中で叫んだ。
「あ!タクト、そろそろ行くぞ!」
「何処に?」
「運動会の練習あるの覚えてないの!?まぁ、とにかく行くぞ!」
「ほーい」
明後日はいよいよ運動会!
明日の総練習面倒くせぇー。
そう思いながら、利衣斗と一緒にグラウンドに向かった。