それでもキミが好きだから…
彼は、振り向いてくれた。
「ハンカチ落としましたよ!」
と、私が言うと、
「ありがとう。あっ、俺の名前は道越拓人だよ。よろしくな!」
彼は、そう微笑んでくれた。
「き、木下 美依です。よろしくお願いします。・・・さようなら。」
私はそう言うとその場から逃げるように、走ってアヤの元へ行った。
「ア~ヤ~!一緒に帰ろ~♪」
「うん。」
私はアヤにさっきの出来事を教えると、拓人さんについて色々と教えてくれた。
アヤの話しによると、かなりモテて、女子にも男子にも平等で優しい人ならしい。
私は、それを聞いてビックリした。
アヤは、
「私も1かい好きになった事あるよ。
席近くになった時に優しくしてもらってさ・・・。」
アヤは、照れくさそうにそう言った。
アヤは、恋愛なんてしないと思っていたから、私はとても驚いた。
でも、私には、優太がいるから拓人を好きになることは無いだろう。
そんなことを話していたら、あっという間に家に着いてしまった。
アヤと
「バイバ~イ。また明日!」
と言って別れた。
お母さんにクラスの事を教えると、
「へぇー。アヤちゃんとも一緒のクラスになれたの?よかったね~♪」
と言ってくれた。
明日からの学校生活が楽しみでたまらなくてドキドキした。