狂奏曲~コンチェルト~





 俺の部屋で、二人っきり。
 俺のキスに応えてくれるかなめ。

 あの頃とは違う。
 こうやって一緒にいるだけで、かなめが欲しくなる。
 俺だって、男だから。

「んっ……翼……」

 だけど、これ以上をしていいのか……?

「かなめ……」

 抱きしめて、口付けを交わして、こうしてるともっと求めたくなる。

 だけど、それは許されるのか?

「翼……」

 かなめが身を乗り出して、俺を求めてくる。

 かなめ、そんな真剣な目で見ないでくれ。
 このまま、俺と……



 俺達は、その日、一つになった。



 そしてそれが、俺達の不協和音の始まりだったのかもしれない。




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