狂奏曲~コンチェルト~
「翼君は、髪の毛染めたりしないの?」
翼君がちらりと私を見た。
「染めても、すぐこうなるから。それに……」
翼君は、とても悲しそうな顔で自分の髪に触れた。
「それに……?」
「いや、なんでもない」
何かを言いかけた翼君は、首を横に振った。
「変なの」
「お待たせいたしました」
そんなこんなしているうちに、注文していたものが届いた。
限定パフェは、甘すぎなくて、美味しくて、食べていると幸せな気分になれた。
だけど食べ終わった後に、もうないんだと思うと、妙に寂しい気分になってしまった。