シュガーレスキス
暗い気分で会社に向かう。
八木さんは全くいつもと変わらない調子で私を見つけてニコッと笑顔になった。
「おはようございます」
「……おはようございます」
私の挨拶がテンポ悪いから、彼は一瞬変な顔をした。
「どうしました?顔色悪くないですか?」
「いえ、元気ですよ。大丈夫です」
お願いですから、私に近付かないで下さい。
それだけでいいんです。
私は心でそれだけ思っていた。
そうだよ、受付は私だけじゃないんだから、八木さんは沙紀を誘えばいいのに。
沙紀だって八木さんの事結構気に入ってるんだから。
そう思って、私は余計なお世話と思いつつ、八木さんが一人で作業しているところに近付いてそれとなく沙紀の事をアピールしてみた。
「え、木本さんと?」
「はい。たまには沙紀を交えて飲んだり……どうでしょうか」
二人きりでっていうのは、いきなりは無理だろうから、私が橋渡ししてやろうなんて思っていた。
すると、八木さんは少し困った顔をした。
八木さんは全くいつもと変わらない調子で私を見つけてニコッと笑顔になった。
「おはようございます」
「……おはようございます」
私の挨拶がテンポ悪いから、彼は一瞬変な顔をした。
「どうしました?顔色悪くないですか?」
「いえ、元気ですよ。大丈夫です」
お願いですから、私に近付かないで下さい。
それだけでいいんです。
私は心でそれだけ思っていた。
そうだよ、受付は私だけじゃないんだから、八木さんは沙紀を誘えばいいのに。
沙紀だって八木さんの事結構気に入ってるんだから。
そう思って、私は余計なお世話と思いつつ、八木さんが一人で作業しているところに近付いてそれとなく沙紀の事をアピールしてみた。
「え、木本さんと?」
「はい。たまには沙紀を交えて飲んだり……どうでしょうか」
二人きりでっていうのは、いきなりは無理だろうから、私が橋渡ししてやろうなんて思っていた。
すると、八木さんは少し困った顔をした。