空の果てへ


大丈夫、きっと。


生きて、届けなければ。


その後、僕がどうなろうと別にいい。


副長・・・副長の分身、必ず届けますから。


遠くてもいい。


もう、逢えなくてもいい。


とにかく、生きていて下さい。


そして・・・見ていて下さい。


僕を、僕が走った跡を。


ただ、がむしゃらに――――走るために。


僕は、ひとつ息をつき、走り出した。


先の見えない、長い長い道のりを。


全速力で。


*市村 鉄之助side end.*

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