夢のまた夢
「早くそいつ等をこっちに引き渡しな。」
一人の両班の男がそう言った瞬間、周りを数人のごろつきに囲まれた。
これは単なる賤民へのいびりじゃなさそうだ。
『何が目的?』
「おめぇはさっさと引き渡せば良いんだよ!」
駄目だ、何度言っても聞かない。
とにかくこの親子が何かしらの事件に関わっていて、親子を助けた事で私まで狙われている事が分かった。
元より狙われるのは覚悟の上だし。
「やれ!」
合図によって男達が一斉に殴りかかってくる。
隙を見て親子を端の方に寄せ、持っていた護身用の小刀で応戦する。