好きだって言ってんだろっ。
恐怖
俺の腕の中には今、好きなヤツがいる。
腕の中で必死に俺から逃げようとしてる。
体が震えている。
俺のせいだ。
「・・・。悪かった。急に。こんなとこに連れて来て。」
「・・・。」
「・・・っ。ごめん、な。小さい頃も。」
「えっ!?」
「少し話聞いてくれるか?」
そう、仁は樹里に優しく尋ねると樹里は少しの沈黙の後小さく頷いた。
それを見て仁は話し始めた。
「俺は、お前に謝るためにこの学校に来た。本当にごめんな?あの頃の俺は、まだガキで自分の気持ちに気づいてなかったんだ。あの時お前は、同じクラスの男と将来を誓っただろ?あれを偶然聞いちゃってよ。ガキの頃の俺は、ヤキモチ妬いたんだ。それでお前への俺なりの愛情表現だったんだ。」
「そう、だったの・・・。」
「あぁ。それだけずっと誤りたかったんだ。
それと・・・。俺のことまだ怖いか?」
「怖く、ないです・・・。」
「その、お前は俺のこと大嫌いかもしれないけど、俺は、お前が好きだ。今も昔もずっと・・・。」
「私は・・・。」
「いや。返事は分かってるからしないでくれ。俺は、自分の気持ちを伝えて、お前に誤りたかっただけだから。それだけだ。・・・。
急に告白して悪かったな。じゃ、俺は、これで。」
バタンと音をたてて仁は、空き教室から出て行った。
流石にアイツも俺が、急に告白したから
混乱してなのか何も言ってくれなかった。
これで、俺の初恋も終わりか・・・。
なんか、あっけなさすぎだな。
今日は、早退しよ。
*********************