あなたのキスで世界は変わる
『忘れられなくてもいいと思うよ、俺は。だからそれ以上の恋をすればいいんだ』
いつだったか、大樹に先生のこと相談したらそう言われたっけ。
でももうそろそろ本当にラクになりたいんだよ。
疲れたんだよ。
想いすぎて、好きすぎて。
心が抱えきれなくなったキモチを捨てきれずに、ただうずくまってた。
そこに現れたのは佑夜。
その重く自分には必要でないものも一緒に運ぼうと、気が済むまで持ってていいよ自分も持つからと言ってくれた。
「文化祭の準備おつかれさん」
「向いてないことしたから疲れた」
「向いてると思うけどな〜。人をまとめの、上手いじゃん」