上司と上手につきあう方法【完結】
初めて彼の部屋に呼ばれた時、私はその場の勢いで彼に告白した。
もちろん、勢いといっても、私は本当に朝陽のことが大好きで、付き合ってほしかったけれど、同時に告白してフラれるのが不安で。
友達ですらいられなくなったらどうしようって怖くて、ずっと悩んでいた。
だから、部屋に呼ばれたのはとても嬉しかったけれど、告白するつもりはなかったのだ。
なのに朝陽の部屋に招かれて、一緒に部屋の掃除をして、ベッドの上でコーヒーを飲んで……そう、ベッドだ。勧められるがまま座っちゃった。あれがよくなかった。
もちろん朝陽はそんな雰囲気はまったく出さなかったけれど、私は一人でドキドキしてしまって……。
話しかけるたびに顔を近づけてくる朝陽の、触れそうで触れない肩と腕。
いつもニコニコして優しい大型わんこのような朝陽に、私はすっかりまいっていた。
そして、場の空気に押されたというかなんというか。今好きって言わないとこの場所を誰かに取られてしまうような気がして、そんなのはイヤだと、一世一代の告白をしたんだ。