上司と上手につきあう方法【完結】

朝陽は誰にだって平等だ。

派手な子から私みたいな地味系だって、誰にでも気安く話しかけるし、それが押しつけがましくもなく、老若男女、どんな立場の人間にでも感じよく対応できる、稀有な人だ。

だから人に好かれるんだと思うけど――。


やり直せないと言っておいてなんだけれど、やっぱり朝陽のことは気になってしまう自分に、腹が立つ。

もしかしてあの中に朝陽のことを好きな女の子がいるんじゃないか、とか。
それとももう誰かといい関係なんじゃないかって、朝陽の視線の相手を、いちいちチェックしてしまう。


だけど――
これは彼のことを好きとか、そういうんではない。負け惜しみでもないけれど、ただ、気になるのだ。


私って本当、言い方は悪いけれど、うっとおしい女だと思う。


こんなこと紗江子にだって知られたくない。
知られたら、きっと笑われてしまう。

いつまで元彼のことを引きずってるんだって……。



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