上司と上手につきあう方法【完結】
それから私たちは三台のバスに部署ごとに別れて乗り込むことになった。
(東京事業所だけではなく、筑波の本社からも社員が来ているので結構な人数だ)
手荷物以外のボストンバッグを、バスの下の格納庫に入れてもらうために並んでいると、
「――平尾」
低い声で名前を呼ばれて、ギクッと振り返った。
後ろには部長。
「は、はいっ……!」
「悪いな、無理言って」
「い、いえっ……」
プルプルと首を振る私。
「でも助かった」
「そう……ですか。お役にたてて幸いです。ハイ」