上司と上手につきあう方法【完結】
冒険できない私は相変わらずバニラ一択なのだけれど、ひんやりとつめたいそれは、渇いていた喉を潤してくれる。
美味しい美味しいと、紗江子とはしゃぎながら、夢中で食べていると
「そんなにおいしいの?」
と、背後から声がして。手元が大きく影にになる。
「ん?」
いったい何度振り返ると同時に、朝陽がニコニコと「一口ちょうだい」と無邪気に言い放ち体を近づけてきて――
硬直している私の手からソフトクリームを奪い、パクッと口にした。
一瞬我が目を疑った。
けれど残念ながら、それは現実だった。
こっ、こらあああああ!!!!!!
なんてことするんだこの馬鹿っ!!!
「あっ……!」
「御馳走様」