上司と上手につきあう方法【完結】
思わず朝陽と叫びそうになった自分に気付いて唇を引き結ぶ私。彼はにっこりと笑い、持っていたソフトを私の手の中に戻す。
「えー! 山本君なにそれ!」
「ちょっと、どういうこと!?」
朝陽を取り囲んでいた女子たちが、批難ともとれるような声をあげる。
そりゃそうだ。
人の食べかけのものを口にするなんて、普通そんなことを普通人前でするはずもないし、よっぽどのニブチンじゃないかぎり、そういう関係を示唆するとしか言いようがないし(あ、だめだ混乱してきた!)
とにかくプライベートで関係があるって言っているようなもので――
ささささ、最低っ!!!!!
「うん、俺たち仲良しだからね」
「だっ、誰がー!!!! 冗談は、やっ、やめてください!」
この期に及んでまだ他人のふりをしようとする私。
「へー、やっぱりそうなんだ!」
「ちょっと紗江子、のっからないでよ! やっぱりとかないから!」