上司と上手につきあう方法【完結】
そして
「――本当だ……」
とぽつりとつぶやいたあと、短い髪をくしゃくしゃと片手でかき回した。
「馬鹿だな、俺……はぁ……」
そして心底気が重い、という風にため息をつく。
その顔は苦渋に満ちていて、なんだかもう本当に「ドンマイ!」と肩を叩きたくなる雰囲気をプンプンと醸し出していた。
あー、やっぱり部長って面白い。
面白いなんて言ったら失礼かもしれないけど……。
だけどやっぱり、面白い!
「そんな、大した勘違いじゃないですよ。朝風呂もいいものですよ、きっと」
私のフォローになっていないようなフォローを聞いて、部長は苦笑しつつ首を横に振る。