上司と上手につきあう方法【完結】
そしてこんなに号泣してホテルに戻れるわけもないから、必然的に私はそのまま海へと駆けだしていた。
ざぁざぁと打ち寄せる波の音がうるさくて、私の嗚咽なんかもう聞こえなくて。
踏みしめかき分ける砂浜に、このまま身を投げ出して、じたばたしたいくらいで。
私、本当に馬鹿みたいだ。
独り相撲だった。
ずっと――
あのときから。
私は……
「馬鹿っ!」
とても強い力で、腕をつかまれる。
振り向くと、部長がひどく怖い顔で私を見下ろしていた。