上司と上手につきあう方法【完結】
「――いやだ……」
部長はなんだか泣きそうな顔で、私の体を横向きにすると、そのまま深く体を沈める。
そしてこめかみを伝って落ちる、私の汗を舌で舐めながら、また違ったところをえぐり、反応を見ながら、ビクビクと震える私の体を押しつけて――
ああ、もう、気持ちいいとか、そんなの通り越して、もうわけがわからない。
段々意識がもうろうとして、目の前が白くなっていく……
わかった……
今更だけど、どうして部長がフラれたのか、わかった気がする。
こんな命がけの交尾みたいな重いセックスする男なんて、そりゃ無理だよ。
自分という存在を全部塗りつぶされてしまうような……頭からぼりぼりかじられているような気分になるんだもん。
普通の女の子なら、すぐに怯えて逃げちゃうなって、頭の端で考えながら――
私は声を振り絞り、唇を震わせた。