天使みたいな死神に、恋をした
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「おいアンジュラ、あいつで間違いない?」
「そうみたいですね」
「そうか。あいつだったのか……」
「ん? あなたがそう言うってことは、何か分かったことがあったんですね」
「まぁ、あれだ。実は、」
新しく手渡されたリストに若干のズレがあったのを発見したルーインは、短い時間のあいだにその人物を見極めるために目まぐるしく観察した。しかしながら発見するには至っていなかった。
「あいつをお前のところに送らない限り、ここにいる『絵画サークル』組は先に進めないということが発覚したところだ」
「そうすると、後から来た人たちが詰まってしまってあふれてしまうことになりますね。そうなると……」
「この状態が続いてみろ。いずれ上にバレる」
「ああ、めんどくさいですねそれは」
「だろ。だからあの女がそうならあいつをちゃちゃっとおまえサイドに更迭してしまおう」
「ええ。ですが、そう簡単にいきますかねえ。あの感じだと自分はサークル仲間だって言い張りそうなもんですがね」
「って、おまえ死神だろ! なんとかしろよ」
めんどくさいことは押し付けるスタイルのルーインは、びしっと指さして言い、その指をゆっくりと下に弾いたルーインは、
「まあ、ちょっと様子をみましょうよ」
と言ったアンジュラの顔には悪い笑みが浮かんでいた。