天使みたいな死神に、恋をした

 
 玄関をすり抜けて部屋の中に入ったところで、正面からルーインにぶつかった。

「なんだよまだいたの? 帰れって言ったろうが」
 
 本当に面倒くさそうに私を見下ろすルーインの顔は明らかに嫌そう。

「綠さんは?」どこ?

「アンジュラさん、お前本当に何やってんの。帰れって言ったらさっさとこいつ連れて帰れよっとに」

 私の頭上越しに話を進める。

「相変わらず失礼な天使ですね。そんなこと言う天使なんてあなたぐらいですよ」

「だからこその俺ですけど」

「はあ。本当にあなたって人は」


 
 全くもって意味不明な事を言うルーインの言うことは流す死神。それには私も便乗して、

「緑さんに会いたい。最後に合わせてよ」

「綠はもうここにはいないってさっきアンジュラが言ってただろうが」

 ルーインは私とわざとらしく視線を合わせた。

「私、待ってるって言ったし。緑さんだって私に会えるって思ってるかもしれないじゃない」

「それはないな」

 なんでよと詰め寄る私に、言わないと私が引かないと分かったためなのか、かいつまんで話しをし始めた。

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