天使みたいな死神に、恋をした

「麗ちゃん?」
 
 私の目の前で止まり、私と目を合わせ......
 
 どきりとした。

 やっぱ見えてるんじゃないの?
 
 麗ちゃんの後ろにいるアンジュラに視線を投げるが、キャッチされることはなく、仕方なく目の前の麗ちゃんと視線を合わせた。


「あとどのくらいで翠は意識を取り戻さないといけないの?」

「3時間」
 

 なんてことない、私の後ろにかけてある時計に目をやっていただけで、
 
 ちょっと待て。


「3時間?」

「あと3時間です」

「やたらと早くない? もっと時間あったと思ったけどな。それにええと、なんで私はここに来たんだっけ?」

「翠さん、私が翠さんを離したくないと思ったら、どんなことでもできるんですよ」

「……何怖いこと言ってんのよ」

「時間の一つや二つ、簡単なもんです。そうなったら、どうします?」

「怖い」
 
 目の前にいる不気味な死神は笑うことなく私を見る。
 
 その目は、怖いくらいに真っ白で、

 まるで獲物を見つけたサメに等しい。
 
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