天使みたいな死神に、恋をした
がしかし、ルーインが言ったことは現実となった。
そう、戻れない。
どんなに頑張っても下に降りて行かない。
ジャンプしてみた。でも無理。
重なるように寝てみた。無理。
力の加減を知らないかのように強引に私の頭を下に押しつける悪魔な天使も焦っている。
もちろん私が一番焦っているわけだが、時間だけが経過していき徐々に私の身体は冷たくなってきていた。
ダメもとで頭から自分の体に突っ込んでみたり、もう一度と思い幽体離脱みたいに上に重なったりしてみたけど、いっこうに戻る気配、無し。
足に至っては感覚が無い。
これは本当に困ったことになっている。
やばすぎる。
これじゃあ、今度こそ、何度目かの正直じゃないけど、
本当にこっち側の人になってしまう。
ごくりと喉が鳴った。