天使みたいな死神に、恋をした

「アンジュラどこ行った?」

「さぁ」

 待ってろって言われたけど勝手に来ちゃったから。

「それじゃ丁度いい。俺が送ってってやるよ」

「本当!」

 やった! 帰れる! こっち来て良かったー。

「二度と戻ってくんなよ」

「もちろんです。私まだここに来れない事情があるし、きっとやっぱあの死神が間違えたんだって分かったし、本当、ここで天使さんに会えてよかった!(口は悪いけど)」

 絶対にこんなところ来ません。まだまだやりたいこと盛りだくさんですから。

 危ない危ない。このままアンジュラと一緒にいたら本当に戻れないところだった。あそこで素直に待っていなくてよかった。

 天使さんに出会えて良かったよ。話早いもん。

 死神が戻ってくる前にさっさと帰っちゃいたいです。


「どっちか選べ」

「どっちかって、何を?」

「山と海どっちがいい?」

「山と海?」

「そ。お前の行き先だよ」

「ちょっと何言ってんですか? 私は私の身体に戻りたいんですけど。山にも海にも行きたくありません」

「残念だけど無理だな。アンジュラに聞かなかった?」

 アンジュラと同じこと言ってる。

 そして無理って言った? 山? 海? それだけでも怖い臭いがぷんぷんするんですが。

 そこに捨てられそうな臭いがぷんぷんするんですけど。


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