天使みたいな死神に、恋をした

「じゃ、山でいいな」

「って、ぜんぜん天使じゃない! そんなところに連れてかないでよ、やめてよ」

「うるせー。テメーの勝手な先入観に合わせてたらいくつ輪っかがあっても足りねーってもんだよ」


 ダメだこの人。逃げよう。よく分からない場所に連れてかれる前に、逃げよう!


 ダッシュした。

 
 山田っちとコバちゃんの所へ、猛ダッシュした。

「めんどくさいな。待て」
 
 怖い声が後ろから聞こえるけど、振り返らずに走った。

「コバちゃん助けて!」
 
 コバちゃんの腕を掴もうとしたその時、首根っこを掴まれ宙づりになった。



                          

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