天使みたいな死神に、恋をした

「ここで俺から逃げられると思うか?」
 
 真っ白いローブに身を包んだ悪魔がそう耳元で囁いた。
 
 これだったらアンジュラの方が断然天使っぽい。

 だって無駄に怖がらせたりしないし、謙虚だったしーーー。
 
 そんなことを思ってこの先どうしようか考えてた時、私の視界に見覚えの無い人が入った。
 

 その人は男か女かわからない。
 

 青白くて細い身体をして、背中は丸まり下を向いてぶつぶつつぶやきながら、サークルのみんなに混じってる。

 さっきこの天使が集まれーって言ってた場所にくっついて行ってる。

「ねぇ天使さん」
 
 宙づりのままみんなの集まってる場所へ連れて行かれる私は……

 親猫に咥えられた子猫になった気分だ。

「あの細い人、誰?」







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